アップル社の誤算
パーソナル・コンピューターがもっと安くなって、もし車ごとに何らかの形で1台ずつ備えつけることにでもなれば、パーソナル.コンピューターは乗用車より広い市場を獲得するのではないでしょうか。
パーソナル・コンピューター市場は1600万のアメリカの小企業と資本主義世界のさらに多数の企業を背景として始まりました。
パーソナル・コンピューターは小学生向きのマッガフィの読本や、テレビ、モデルT、あるいは他の時代のスプリングフィールド・ライフルと同様に、今世紀の大衆にとって欠くことのできない新しい通過儀礼となりかけています。
工場の生産性はオートメーションとロボット工学がその役を果たそうとしています。
コンピューターはさまざまに装いを変えながら、ついには家庭における労働の生産性までも高める道具になるでしょう。
低価格のパーソナル・コンピューターはこれまで久しく待ち望まれていた市場です。
しかしすでに確立したコンピューター会社はどれもそれを無視しました。
自動車産業においても、かつてその先輩たちは、車のように複雑で要求の厳しい品目に個人市場が開けるとは思っていなかったのです。
メインフレーム・コンピューターやそれと同種の小型コンピューターのメーカーは、まったくそれと同じ轍を踏んで、パーソナル・コンピューターを家庭や小規模のオフィスで使うことは厄介な上に、便利さでもまだ問題があると主張していました。
誰もが購入部門を通じて大口注文をするような団体に売りたがりました。