アメリカのエネルギー問題 4
貿易政策の環境効果に対しては、いままでほとんど注意が払われていません。
この複雑な仕組みを解きほぐすのは容易ではないが、重要な問題であることに間違いはありません。
貿易ルールおよび協定は、自然資源をいかに利用するか、環境にどのような圧力がかかるか、物とともに国境を越えて流れる年間3兆ドルの巨大な資金から誰が利益を受けるか、などを決める重要な要素になるからです。
たんに経済効率だけから言えば、輸入割り当て、関税、輸出助成金、国内産品の価格維持などの貿易慣行は、本来は望ましいものではありません。
世界市場での競争を制限するからです。
こうした制限に悩まされていた第二次世界大戦前の貿易システムが、関税および貿易に関する一般協定(GATT)の制定を早めたといえます。
GATTは1948年に発効し、現在では世界貿易のほぼ90パーセントに適用されています。
・・・しかし、GATT修正のための7ラウンドにおよぶ協議の後も、とくに農業など、政治的に微妙な問題がからむ分野では、まだ多くの制約が残されています。